
事務員のつぶやき
STORY
あの日の涙、その先の笑顔

先日、以前離婚事件でお世話をさせていただいた方が、久しぶりに事務所を訪ねてくださいました。
振り返ってみると、もう4年以上前のことになります。とても特別な事情があり、お子様の親権をご主人が持つことになり、離婚されたケースでした。
当時、打ち合わせのために事務所へお越しになるたびに、お子様と離れて暮らさなければならないつらさや、これから先への不安など、さまざまな思いがあふれてしまい、涙を流されることも少なくありませんでした。そのお姿を見るたびに、私たち事務員も胸が締め付けられるような気持ちになったことを今でもよく覚えています。
離婚の問題は法律的な手続だけではなく、その方の人生そのものに深く関わる問題です。書類のやり取りや裁判所での手続が終わっても、心の整理には長い時間が必要なこともあります。
そんな彼女が今回、新しいご家族と一緒に事務所へ遊びに来てくださったのです。
新たな出会いを経て再婚され、腕の中にはかわいらしいお子様。以前お会いしていた頃の姿を知っている私たちにとって、その光景は本当に感慨深いものでした。
お母さんになった彼女は、とても穏やかで幸せそうな笑顔を見せてくださいました。私たちも思わずうれしくなり、お子様をまるで自分たちの孫のように代わる代わる抱っこさせてもらいました。事務所の中も自然と笑顔に包まれ、とても温かな時間が流れていました。
もちろん、当時の苦しみが消えてなくなるわけではありませんし、今でも前のご主人との間のお子様たちのことを思うと、複雑な気持ちになることもあると思います。それでも、自分らしい新たな人生を歩み始め、幸せそうに過ごしている姿を拝見して、「本当によかったなあ」と心から思いました。
私たちの事務所には、日々さまざまな悩みを抱えた方が相談に来られます。相談の時点では先が見えず、不安や苦しさでいっぱいの方も少なくありません。
しかし、今回お会いした彼女のように、今はつらい状況の中にいても、その先には新しい人生や新しい幸せが待っていることがあります。
今まさに悩みを抱えている方が、いつか振り返ったときに「あの時相談してよかった」と思えるような未来を歩んでくださることを、私たちは心から願っています。